
”不都合な真実”
『アル・ゴアです。元次期アメリカ大統領です』
「元副大統領アル・ゴアの感動的な映画”不都合な真実”は、人為的地球温暖化説のプレゼンテーションとして大好評です。彼の論拠は、氷床コア調査で得られたある重要な証拠に基づいています。氷の奥深くまでドリルで穴を開けて調査することで、何十万年という地球の気候の歴史をさかのぼることができます。最初の氷床コア調査は南極のボストックで行われました。アル・ゴアが指摘しているように、二酸化炭素と気温の明確な相関関係が分かりました。」

『65万年、時間をさかのぼってみましょう。これが今までの地球の気温です。まず目にとびこんでくるのは・・・データは一致してますか?(笑)
馬鹿馬鹿しい質問ですね。
関連性は実際のところとても複雑ですが、何よりも強力な関連性が一つあります。
それは、二酸化炭素が増えるにつれて気温が上昇するということです』
「アル・ゴアは気温と二酸化炭素の関係は複雑だと言いましたが、その複雑性が何なのか言いませんでした。氷床コア・データについて彼はとても重要なことを言いそびれたのです。
イアン・クラーク教授は北極の古気候学者の第一人者で数千年前の気温記録を調べています」

(Dept of Earth Sciencse University of Ottawa)
『私達は気候を大きな尺度で見るために実際に気候を記録している地質物質を探しています。例えば、氷のサンプルを採取しアイソトープを使って気温を再現します。
そして氷の中に閉じ込められた大気を開放し、二酸化炭素容量を調べます』
「クラーク教授たちはアル・ゴアが言っていたように、気温と二酸化炭素の関係性を発見しました。しかし、アル・ゴアが言わなかったのは、関係性が真逆だということです」
Professor Ian Clark (Dept of Earth Sciencse University of Ottawa)
『ボスコックの氷床コア・データを見てみましょう。

赤ラインが気温です。気温は氷河期が終わると終始、短い期間で上昇して行きます。気温が上昇してから二酸化炭素が上昇するのが分かります。二酸化炭素が後から遅れて増加します。タイムラグは800年です。つまり800年差で気温は二酸化炭素に先行しているのです』
「今まで何度も大規模な氷床コア調査が行われましたが、全て同じ結果を示しています。気温が上昇または下降し、その数百年後、二酸化炭素が後を追います」

(Former Director, US National Weather Service)
『二酸化炭素が温暖化の原因でないのは明らかです。温暖化により、二酸化炭素が増加するという事実はありますが』

(Dept of Earth Sciencse University of Ottawa)
『CO2が気温変化を起こすことはありえません。CO2は気温変化の産物です。気温変化の後に増えるんです』

(Dept of Climatology University of Winnipeg)
『氷床コアの記録は問題の核心を突いています。”大気中に温室効果ガスのCO2が増加すると気温が上昇する”と言われていますが、氷床コア記録で全く逆だと分かりました。
つまり、人為的気候変化説の最も根本的な前提が間違っていると証明されたのです』
「しかし、どうして気温が上昇すると大気中の二酸化炭素が増えるのでしょう? これを理解するには、まず当然のことを言わなければなりません。二酸化炭素は、あらゆる生命体が作りだしている自然の気体なのです」

(Former Editor, New Scientist)
『私にとって何よりも不愉快なのは二酸化炭素を汚染物質のように言う人々の話を聴くことです。あなたも私も二酸化炭素でできています。二酸化炭素とは、生命が成長するための手段です』
「さらに言えば、人間はCO2の主要な放出源ではありません」

(Dept of Atomospheric Science University of Alabama in Huntsville)
『大気中に放出される二酸化炭素のうち、人間によるものは一桁台の小さな割合です』





「カール・ワンチはMITの海洋学教授です。ハーバード大学とロンドン大学ユニバーシティカレッジの海洋学の客員教授であり、ケンブリッジ大学の数学と物理学の上級客員研究員です。海洋学の4冊の有名な教科書の著者です」

(Dept of Oceanography Massachusetts Institute of Technology)
『海は大きな貯蔵庫なのです。大気からCO2を吸収したり大気へ再放出したりします。
海面は熱せられるとCO2を放出する傾向があり、同様に、海面は冷たくなるとCO2を吸収しやすくなります』


海に出入りするCO2量と気温の変化には、なぜ数百年ものタイムラグがあるのでしょうか? それは海がとても大きく深いからです。海は暖かくなったり冷たくなったりするのに数百年かかります。このタイムラグは”気温変化の記憶”と呼ばれています」

『海は過去一万年程度の記憶を持っています。例えば、誰かがこう言ったとします。
”今、大西洋で観測されている変化は気候システムの変化が原因に違いない”
しかし、数十年とか数百年前に海のどこか遠くで起きたことの影響が、今になって北大西洋に現われただけかもしれません』
「現在の温暖化は、人々が電灯や車を手に入れるはるか以前に始まりました。過去150年間で気温は約0.5度上昇しました。しかしほとんどの上昇は1940年以前に起りました。それ以降、気温は40年間下がり続け、そして30年間上昇しました。

長い気候の歴史の中で、CO2濃度が気温を決める要因だったという証拠は全くありません。
しかし、CO2でないなら、何が気候を変化させているのでしょう?」